「Ramleela(ラームリーラー)」を観てきました。ラームリーラーは、ヒンドゥ教のラーマ神にまつわるお話が演劇などの形式で表現されたもの。
↑ラーマ神
メジャーなのは、ダシャヘラーのお祭りの際、野外で催されるラームリーラーですが、インドの古典芸術学校、シュリーラーム・バーラティヤ・ケーンドラでも、毎年生徒による野外公演が1ヶ月間くらい(?)連日行われています。マハーラージ師匠によると、その伝統は学校創立当初の1950年代頃からだそうなので、60年ほど続いている歴史的な催し物です。
↑学校の入り口
以前は、純粋に生演奏で舞踊専攻の生徒たちがダンスドラマを演じていたそうですが、昨今はサウンド・エフェクト、フラッシーなライト、グラフィクス、スモークなどを用いた演出が主流になってきているようです。
一昨年はチケット買ったものの、マハーラージ師匠のお家に呼んで頂いたので観に行かず、去年もチケットを買って観たけれど、クラスのため途中退席せざるを得ない状態。
今年は、マハーラージ師匠自らが、「ラームリーラーを観に行くから明日はクラスはお休み」となり、漸く落ち着いて最初から最後まで観ることができました!
さらに、クラスメイトが、以前バーラティヤ・カラー・ケーンドラに在籍していたこともあり、何とありがたいことにチケットを無料で手配してくれました。感謝感謝です。
↑非売品のパス
あらすじは、ネット検索で見つかるので割愛します。インドのヒンドゥー教徒の方々には、おなじみのラーマ神に関するストーリーなので、みんな先は分かっているのですが、やはり複雑な人間模様が描かれているエピックなのでジーンときたり、悪の打倒シーンでは拍手が起こったりと、育ちや教えが異なっても基本的に人の心はそんなに違わないのかなと改めて感じました。もちろん、日常生活では考え方が違って悩んだり苛立ったりすることは、しばしばありますが。
演出は、セリフ、音楽含め、すべてが録音音源。その音源に合わせてダンサーたちが演じたり、踊ったりしていました。また英語字幕がところどころ、舞台の上手の上の方に出ていました。
約3時間の舞台で30人以上の出演者なので、稽古の量は計り知れないです。
特に、ラーマ役のダンサーが、演技も身体能力も、体型も顔立ちもラーマを演じるに相応しく、素晴らしかったです。ラーワン役は南インド舞踊カタカリのようなメイクで表情が分かりにくかったのですが、手の動きに表情があって惹きつけられました。
印象に残った演出を備忘録として書き留めます。
◼︎最初のシータ姫とラーマ王子の出会いのお花畑のシーンがファンタジックで衣装もピンクのシフォンで可愛かったです♡
◼︎シータ姫の王子の候補を探すための力比べのシーンでは、それぞれの王子に個性がありコミカルで、かつザ・ヒンドゥー宮廷なセット、衣装、小道具が良かったです。
◼︎ラーマ王子たちがガンジス川を渡るシーンでは、独特な隊形と背景のグラフィクスが効果的に使われていました。
◼︎節々で登場する鳥や猿の衣装も、ラブリーでした♡猿役の1人が5回連続でバク転をしていました。
◼︎ラーワンの戦闘シーンのラーワンの身体の鋭い動きに見惚れました。
◼︎ハヌマーンが橋を渡るシーンや、ラーワンとの戦闘シーンでは、アニメを用いた背景が、変に現代的になりすぎていなくて、舞台とよくマッチしていました。
写真撮影禁止だったので、肝心な画像をシェアできないのが残念ですが、注意される前に何枚か撮った写真をシェアしてみます。
オープニング
最後に一枚こっそりとエンディングをパチリ!
ラーマ神のエピソードは、断片的にしか知りませんでしたが、ラーワンを倒すダシャヘラーから、ラーマの帰還を祝すディーワーリーに繋がる流れが、今日初めて分かりました。
最後に出演者の方々と♬
向って右がラーマ、左前方がラーワン、その後ろがラーマの兄弟。
シータ役は、すごく可愛らしい子でした♡
また観に行きたいなぁー♪
#ramleela #dushahra #ラームリーラー #ダシャヘラー
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