ディプロマ試験

5月の1週目は、コース修了の試験期間でした。教室内での実技、筆記、舞台パフォーマンスの3分野の総合点で、コース修了の可否が決まります。

まずは、筆記試験。カタックの歴史、流派の特徴・家系図、著名なダンサー、歌の歌詞、タール(インド古典音楽の循環拍のサイクル)、ナヴァ・ラサ(インドの古典ドラマツルギーに則ったインドのパフォーミングアーツの基礎となる9つの心情表現)、インド舞踊・音楽界の一般教養などから出題されました。回答は、ヒンディー語か英語のどちらか。約1時間で、選択式と記述を含め20題。勉強不足で、インド人には当たり前の一般教養で落としてしまいました…。また、机や椅子はなく、床に座って答案用紙に回答し続けるのは、とてもユニークな経験になりました。

そして、実技。会場は、クラス・ルームですが、5人の試験官の前で踊ります。2,3人のグループで、部屋に入り、何が出題されるかは、その場にならないと分かりません。普段一緒に練習していない子たちのグループに混ぜられ、習っていないトゥクラーで落とし、10拍子のティハーイーのパラントを2回しくじり、大きな失点になってしまいました…。

最後に、パフォーマンス・テスト。会場は、ローク・カラー・マンチという、サーイーバーバーのお寺の裏にあるこじんまりとした舞台です。純粋舞踊(ヌリッタ)と、演技を用いた表現(アビナヤ)、それぞれで構成された演目を、2,3名のグループで踊ります。

私は、♪サーンワラーという、クリシュナ神を歌った曲で臨みました。1か月ほど前から、シャーシュワティー・ディーディー直々の個別グループ・レッスンをつけて頂いたお陰で、パフォーマンスは、自己ベストを尽くすことができました。ライヴで、ミュージシャンを指揮しながら、彼らにサポートして頂くという経験は、初めてでしたが、大変勉強になりました。そして、何よりも嬉しかったのは、舞台の後に、マハーラージ師匠から頂いたお言葉です。嬉しくて涙が止まらない夜でした。

カタック・ダイアリー ♡ Kathak Diary

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