デリーの街は、車、バイク、バス、原チャリ、トラック、オート・リクシャー(オート三輪車)、サイクル・リクシャー(運転手がこいで進む三輪車、力車)、自転車など、様々な車両が走っています🚙🚌🏍🛵🚲(15年くらい前までは牛もたくさん歩いていましたが…🐄)。
スピードの異なる車両が混在するにも関わらず、車線の規制はあってないようなものなので、隙間があれば左右どちらからでも割り込んで車線変更、1レーンに2つ以上の車両の混在、サイクルや原チャリなど軽車両よる逆走も、日常的に目にする光景です。
今日は、サイクル・リクシャーに乗って帰宅している途中、乗っていたリクシャーがよそ見をして飛び出してきた警官にぶつかりました。
リクシャーは、車道を逆走していたものの、大抵いつもそこは逆走黙認地域なので、警官がいようといまいと、特に問題なく通れる近道なのですが、ぶつかった相手も相手とあり、リクシャーの兄ちゃんは拝むような声で速攻「ghalatii hogaii(僕が悪かったです)」を連発して平謝り。
ここで警官がリクシャーの兄ちゃんを冷静に取り締まってことが収まらないのがインディア。警察官は、兄ちゃんを叩いた挙句、彼のサイクル・リクシャーのタイヤのキャップを取って、遠くへ投げつけました…。
私は、パンクしたリクシャーに座ったまま、目の前に起きた出来事がショックで暫く茫然としてしまいました。
これまでデリーに住んで、色んな場面でカースト社会を感じてきたけれど、有無を言わせない警官に声を上げられないリクシャーの兄ちゃんを見て、何とも言えない気持ちになりました。
…とはいえ、パンクしたリクシャーでは家に帰れないので、リクシャーを降りて他のリクシャーの乗り換えると、兄ちゃんが泣きそうな声で「madam, kuch paisa de do. (マダム、お金くれ)」と言ってきたので、大した距離も走っていませんでしたが、若干の小銭をあげました。
夕方のリハーサルには、Uberで向かいましたが、今度は乗っていた車が、信号のない交差点で横から来た車とぶつかりそうになり、命の危険を感じました…。
とにかく、デリーの交通安全を祈らざるを得ない1日でした。
#デリー #交通安全
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