「奇蹟がくれた数式」(The Man Who Knew Infinity)を観ました。英領インド時代を生きた天才数学者シュリー二ヴァース・ラーマーヌジャンの一生を描いたストーリーで、米作家ロバート・カニーゲルの同名の作品が原作だそうです(原作の邦題は「無限の天才 」)。
インド人の役は、ロンドンから「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)主演のデーヴ・パテールが主人公ラーマーヌジャンを、ニューヨークから第三の性ヒジュラーをテーマにしたドキュメンタリー映画などを手がけたことのあるデーヴィカー・ビセー(?Bhise)がラーマーヌジャンの妻を、インドの演劇や映画で活躍しているアルーンダティー・ナーグがラーマーヌジャンの母役を演じています。
映画は、英領インドのマドラス(現・チェンナイ)に始まり、ラーマーヌジャンが数学の才能をかわれてケンブリッジ大学に招聘されてからは、同大学トリニティー・カレッジに舞台を移します。当時の人種差別や文化・宗教などの違いがかなり強調されて描かれていますが、数学という「芸術」と学問の発展に貢献したいという信念で繋がったハーディー教授とラーマーヌジャンの絆は美しく、そんな関係に羨ましささえも感じてしまいます。
映画の舞台になっているインドのチェンナイには訪れたことがありませんが、イギリスのケンブリッジ大学は、昔、小旅行で訪れたことを思い出しました。ちょうどその日はケンブリッジ大学の卒業式で、小さなケンブリッジの町に数多く立ち並ぶ各カレッジの学生が、誇らしいローブ姿でお互いの門出を祝い合っていました。卒業式のためにどのカレッジにも入ることができなかったのが、旅行者としては残念でもありましたが、かえってそんな卒業の日の様子を見れたからか、今もケンブリッジを訪れたことは強く印象に残っています。特に、名門トリニティー・カレッジの様子は、長いことその門の外から中の様子を見ていたので、映画で最初に映った時には、門の様子からすぐに分かり、なんだか嬉しくなりました。
ロンドン・ケンブリッジ間の列車の車窓からは、ひたすら続く草原と綺麗な空しか見えなかったのに、日の傾きや雲の流れ、風のそよめきが、その表情を少しずつ変えて幻想的にしていたのを鮮明に覚えています。夏は日が長かったせいか、その静かな景色は今も夢のように思えるので不思議。いつかまた訪れてみたいなぁー…♡
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