[Day1] スワーミー•ハリダース - ターンセーン音楽祭

今日から4夜連続のスワーミー•ハリダース - ターンセーン音楽祭♬ 普段はレッスンがあって、なかなか行けないけど、皆ツアーに出てしまっているので、心の栄養を養いに、会場のモダン•スクール(バーラーカンバー•ロード)のシャンカルラール•ホールへ♡
Day1は、
アシュウィニー•ビデー•デーシュパーンデー(ヒンドゥースターニー声楽)、
アマーン•アリー•バンガシュ(サロード)、
パンディト•チャンヌー•ラール•ミシュラー(ヒンドゥースターニー声楽)
のお三方。(敬称略)

インド古典音楽の理論や概説は大学院で勉強しましたが、プラクティカルな経験は、ロンドンにいるときに、スナンダー•シャルマーさんの声楽ワークショップに参加したことがあるのと、カタックに付随する範囲しか分かりません。

そんな知識で、3人ともを初めて拝聴しましたが、特に最後のパンディト•チャンヌー•ミシュラーさんが、最も印象に残りました♡

その存在が音楽というか、体全部が音楽でした。
アーカール、ラヤカーリー、ガマク、ボール•バーントなどのテクニックが体の一部というか、もはや歌ってすらいないと思わせるほど、歌が体の一部のように自然で、音と遊ぶ、文字通り音と楽しむ、音を楽しむ、音楽を聴き、見ることができました。もっともっと聴いていたかった。

しかも、もう今ではなかなか聴けないガラーネー•ワーレー(その家系の人たち)の中だけで伝わるレパートリーを歌ってくださって、初めてティルバトというジャンルがあるのを知りました。

カタック•ラーナーとしては、このパカーワジ、サレガム、タラーナーのボールで構成されたティルバトと、それにタブラのボールが加わったチャトゥラングが、踊ってみたくなる曲だなーと思いました。

また、私が習っているのは、ラクナウー地方で、主にクリシュナ信仰と共に発展したカタックの流派ですが、チャンヌーラールさんはヴァーラーナスィーの声楽家の方なので、シヴァ神にまつわるお歌が多くて、普段とは違った角度から音楽も歌詞も楽しめました。シヴァ神のいろんなお名前を歌った曲や、シヴァ神のホーリー(!!!)などユニークで豊かな曲の連続。

また、この音楽祭の主催者でカタック舞踊家のウマー•シャルマーさんとの即興も会場を盛り上げていました。
さらに、チャンヌーラールさんの凄いところは、トークが機知に富んでいて面白いのです。ウマー•ジーとも、いくつか即興で詩のやりとりなどもされていて、文化人たちの知識と教養の深さも垣間見られました。

19時頃開演して、終わったのは23時頃。豊かな芸術の世界に浸ることのできた一夜となりました♡

カタック・ダイアリー ♡ Kathak Diary

東京、デリー、ロンドンなどでカタックの研鑽を積んだカタック愛好家のウェブサイト♡

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