Kathak Baithak -Gandabandhan-

カタック・バイタク(Kathak Baithakに行ってきました。カタック・バイタクは、マハーラージ師匠の母方の家系の舞踊家ムンナー・シュクラさんがマンスリーで行っているトークやセミナーのイベントです。今月は、マハーラージ師匠が、ゲスト・スピーカーとしてガンダー・バンダン(Gandabandhan)をテーマにお話しされました。会場は、サフダル・ジャング・エンクレイヴにあるサラスワティー・ミュージック・カレッジ。

バイタク(baithak)は、ヒンディー語やウルドゥー語で、集会室や客間などを意味します。そこから発展し、バイタクという言葉は、インドやパーキスターンにおいて大富豪の邸宅の客間などで催される音楽や舞踊の宴を意味します。

ガンダー・バンダン(gandabandhan)は、師弟関係を結ぶ行為をさします。「ガンダー」は、綿の紐を、「バンダン」は、結ぶことを意味します。師弟関係を結ぶときには、師匠が弟子の手首に綿の紐を巻いて結ぶので、師弟関係を結ぶことをガンダー・バンダンと言います。また、ヒンディー語・ウルドゥー語では、よく「Yは、X師匠のガンダー・バンド・シャーギルド」(YがX師匠と師弟関係を結んだ弟子)という言い方をします。


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今回のカタック・バイタクは、カレッジの生徒たちがマハーラージ師匠に敬意を表すパフォーマンスで幕を開けました。

トークの後は、マハーラージ師匠のトークとバイタクの2本立てでした。トークでは、時代の変化に伴い、昔のような師弟関係を築き上げることの難しさがお話されました。昔のインド社会では、シャーギルド(弟子)がグル(師匠)の家に住み込み、身の回りの世話し、グルに衣食住を支えてもらいながら芸を習うことが当たり前でした。しかし、特定のカーストだけが従事することを限られていた芸術も、1950年以降一般に開かれ、芸術も他の科目と同じように学校で教えられるようになり、弟子たちは昔のように四六時中グルと時間を共にすることができない社会になりました。

しかし、トークの後のQ&Aセッションでは、学校制度は確かに普及したが、同じ「グル」でも学校の先生と学校の外で習う芸術の師匠の存在は異なり、師匠という存在は、進級や卒業に関係なく、迷ったり悩んだりしたときの心のよりどころであり、いつでも帰ってこれる場所であるという声が上がり、同感でした。

トークの後のバイタクでは、ティハーイーやトゥムリーを披露されました。

カレッジは、とてもオシャレな空間でした。


トークの後は、カレッジから振舞われたスナックとチャーヱを頂き、皆で車に分乗してクラスへ直行♬

カタック・ダイアリー ♡ Kathak Diary

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